サイエンス・インカレへの期待

Vol.2
サイエンス・インカレに参加しよう

大阪大学理事・副学長 東島清
(第1回、第2回サイエンス・インカレ審査員)

子供の頃、見るもの聞くもの総てが珍しく、「なぜ?どうして?」と聞いて周りの人を困らせた経験があると思います。「今は難しいけれど、もう少し勉強したら分かるようになる」と言われて、答えを先延ばしにされたこともあるでしょう。その後、大学進学をめざして、ひたすら知識を身につける教育を受けてきた人が多いのではないでしょうか。受け身の勉強ばかりしている間に、子供の時のように「なぜだろう?」と問うことを忘れていた人が多いと思います。

もう一度、子供の時のように、改めて自分の周りを見直してみませんか?この世界は沢山の不思議に満ちています。普段疑問に思わなかったことでも、「どうしてだろう」という気持ちを持って見渡せば、不思議に思えることも多いと思います。知識は使わなくては本当の意味で自分のものになりません。自分が不思議だなと思う問題を、これまでに学んだ知識を総動員して自分で考えてみましょう。これまでに学んだ知識だけでは不十分で、インターネットや図書館でこれまでに分かっていることや、基礎知識を調べる必要があるかも知れません。周りの友人・先輩や教員に相談すれば、詳しい人や参考文献を教えてくれるでしょう。自分で観察・調査したりや実験をする必要があるかも知れません。

サイエンス・インカレは、自分の頭で考え研究を始めた学部学生の祭典です。これまでに知られていない自分だけの答えを見つけたと思ったら、サイエンス・インカレに応募してみましょう。沢山の仲間や専門家が集まる所で、人の発表を聞き自分も発表することで、普段会うことのない仲間との交流を深め、更に飛躍することができます。

初めての研究では、自分だけが知っているという喜びとともに、間違っているかも知れないという不安がつきものです。失敗を恐れず、勇気を出して研究者への第一歩を踏み出してみましょう。



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