コンソーシアムからのメッセージ

学生の皆さんへ −サイエンス・インカレへのお誘い−

公益財団法人畠山文化財団 常務理事
長田憲幸氏

今年も「サイエンス・インカレ」の出場者を募集する季節となりました。サイエンス・インカレとは何でしょうか。自然科学系で学ぶ学生の皆さんが日ごろの自主研究の成果を発表し競い合う、年に1度のお祭りです。今回が4回目となります。

日本の戦後の経済成長は科学技術の発展によりもたらされたものと言っても過言ではないでしょう。皆さん方の先輩が、新しい技術への情熱と飽くなき探究心をもって科学技術の発展に努めたからこそ、世界に冠たる技術立国日本の土台が形作られ、経済発展を推進してきました。

ここまで書いてきて、今年のノーベル物理学賞に日本の科学者3氏が“青色発光ダイオード”で受賞とのビッグ・ニュースが入ってきました。受賞者の中の一人、中村教授の「怒りがすべてのモチベーションだった」との言葉にものすごい感動を覚えました。どんな理由であるにしろその原動力となるものを持つことが重要なのですね。また、赤崎教授の60年以上にわたる真摯で地道な研究にも感銘を受けました。

次世代を担う皆さんには、ノーベル賞受賞者3教授のように積極的に研究に打ち込み、科学する喜びを味わい、新しい時代を開拓して欲しいと思っています。サイエンス・インカレの卒業生から近い将来ノーベル賞受賞者が出現することを願っています。そのためにも奮って「サイエンス・インカレ」に参加し、同じ世代の皆さんと切磋琢磨していただきたいと思っています。

私たち「サイエンス・インカレ・コンソーシアム」は、皆さんが自分の興味を持ったことに熱中する自主研究・卒研を応援したい企業・団体が集まっている組織です。コンソーシアムはDERUKUI賞、グッドパフォーマンス賞の奨励賞と、協賛企業・団体からの独自の選考基準による賞を授与することなどにより皆さんを応援しています。

(公財)畠山文化財団はサイエンス・インカレの趣旨に賛同し、昨年からコンソーシアムに加盟し、応援させていただいております。昨年は、三重大学のリケジョの学生さんによる「マハゼの視覚特性に関する組織解剖学的研究」に畠山文化財団賞を贈らせていただきました。

読者の皆さんの中には文化を名乗る団体がなぜ科学(サイエンス)の祭典を応援するのか疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。当財団は、ポンプ・コンプレッサをはじめとする流体機械を中心に、焼却炉などの環境機器、半導体製造装置を製造する蟇糎鏡什扈蠅僚藺綣卍后θ山一清により昭和35年に設立されました。当初より、科学技術の振興を含めた広い意味での文化の発展に資することを目的としてきました。以来、(公社)発明協会による皇室からの恩賜発明賞の受賞者に副賞としての畠山一清賞、(一社)日本機械学会を通じ全国の大学及び高等専門学校の機械工学系学科の優れた卒業生へ畠山賞を贈り、その努力を顕彰するとともに、さらには理系の研究者への研究助成、高校生への奨学金の給付等を行って日本の科学技術の研究に貢献しています。

昨年度の「サイエンス・インカレ」に参加して驚いたことは、出場した皆さんが、新しい技術への熱意と飽くなき探究心に満ちあふれ、光り輝いていたことでした。今年も熱意に溢れた学生の皆さんが大勢集まって発表をし、また出場者同士のみならず審査員の先生方、応援する企業・団体の人たちとの交流を通じて科学する喜びを共有できることを期待しています。私どもコンソーシアムも次世代を拓き世界に飛び立つジャパンテクノロジーに貢献する多くの後継者たちを一生懸命応援して参ります。頑張ってください。



ページの
トップへ